ある校長先生のお話

ある高校の入学式での校長先生のお話。

聞いていた大人の私にもとても響いたので抜粋したいと思います。

 

1・応用的な学力の獲得について。

 

皆さんの若い頭脳は、すべての事に興味を持ち、貪欲に吸収できる柔軟さを持っています。

まずその柔軟な頭で、教科学習を徹底的にやってください。もし中学校の内容に不安があれば中学の教科書に戻り確かめれば良いのです。

暗記力を頼ったその場しのぎの勉強は大変危険です。いづれ分からなくなり行き先を失います。

解るところまで戻って、やり直せば解るようになります。

それらの基礎基本となる学習は、これから土台となります。

土台はしっかりしていればいるほど良いわけです。

 

つまり基礎基本なるものは7・8割ぐらい解っているという状態ではいけません。

10割 理解出来てこそ「基礎基本」です。

今は、勉強の話をしていますが、このことはスポーツや習い事にも通じることと思います。

基礎基本を大切にしてください。(以下省略)

 

 

よくこの勉強は将来役に立つのか?と質問を受けます。

 

細かな記憶や問題の解き方は忘れてしまっても、若いこの時期に問題や課題と向き合い、格闘し培った頭の思考回路は、一生脳の中に残り、困難な場面に立ったとき解決方法を導いてくれます!

 

何が嫌いだとか、何に興味がないだとは言わず、学ぶことに役立たないものはありません。

すべての事に興味を持ち知識を貪欲に吸収していってください。そして、しっかりした土台の上に、応用的な学力を構築していくのです。

 

 

2・体力の向上について

 

国の調査によると運動能力のピークは、17歳と言われています。

このピークを出来るだけ高めて行く事が、将来の健康維持に役立ちます。

心肺機能を高めることは,持久力や粘り強さを作ります。ちょっとのことではヘコタレナイ精神力を身に付けます。

筋力をアップすることは(力強さ)の獲得につながります。

また運動に熱中することが集中力を高めるということが証明されています。

 

 

3・社会に通用するマナーや教養の学び

 

皆さんは、ある時は子供扱いされ、ある時は「もう子供ではないのに!」と諭されることがあるでしょう。

大人は都合のいいことばかり言う!と思ったこともあったかも知れません。(以下省略)

しかし、後2年もすると高校在学中に18歳に達した人から選挙権が付与されます。

政治に参加するということは、自分と自分の家族、その地域や国の将来について、自分になりに意見を持ち選択するということになります。皆さんの将来は、皆さん自身が決めるということです。

その時までに義務や責任について、十分自覚できるよう自分をより高めていく必要があります。

 

 

 

4・人間関係力について

 

学校の存在意義は「人と人の触れ合い」にあります。

最近若者の人間関係の構築能力低下が指摘され、それを裏付けるかのように、経済界からは新規採用社員の採用時にコミュニケーション能力を最も重視するとの声も聞こえてきます。

人との触れ合いの中で自他ともに尊重する精神を学んでください。

 

 

 

高校生じゃなくても再度自覚が必要だなと感じると共に。

この年になってもまだまだ勉強。一生勉強だし、こういう言葉に触れる機会があることで、軌道修正し親も共に成長していけるんだと思います。

何かの気づき、参考になれば幸いです。

 

 

今日は文章のみでスマホ等では見づらいかも知れません。

御容赦ください~